未映像化の小説

『オーデュボンの祈り』の世界を旅する

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書籍情報

『オーデュボンの祈り』 伊坂幸太郎

オーデュボンの祈り (新潮文庫)

2000年に新潮ミステリー倶楽部賞を受賞した作品。
伊坂幸太郎といえば、『重力ピエロ』で直木賞を受賞し、一気に有名になりましたね。
今から20年近く前に発表された『オーデュボンの祈り』ですが、今でも色あせない伊坂ワールド全開な一冊です。

 

あらすじ

150年以上も前から、俗世より隔離された、失礼、孤立した荻島。”逃げる男”伊藤はいきなりその島に行くことになる。そこで未来を知るしゃべるカカシ優午と出会うことになる。

灰島にいるカカシの驚きが薄れていくようなほどインパクトのある人々。
そんな一人一人にあるドラマが少しずつ絡んでいく。

そんな時、優午が殺された。

犯人はいったい誰なのか。そして、この島に足りないものとは何なのか。

伊藤の運命はいかに。

 

僕はこの物語から伊坂ワールドの虜になった。

初めて、『オーデュボンの祈り』を読んだときの衝撃を今でも覚えている。
思い出となって多少の歪曲はあるけど、それでも何だこの世界観は!?という衝撃と
小説って面白いと改めて僕に教えてくれた一冊となった。

しゃべるカカシ以上に、僕は”桜”と言うキャラクターに吸い込まれそうになった。

ある意味絶対的な正義は、超個人主義というか個人の中にしかないのだろう。

そんな事を考えさせられた。

まさに「問答無用」で人を裁く彼に姿に、頼もしさと危うさと、スーパーヒーローのような事を
感じた。

きっとこの物語は伊坂幸太郎の本当に原点なのだろうと感じる一冊。

 

 

 

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今日も読んで頂きありがとうございます:)

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